1 / 10事件
事件
発端:プレス機の事故
平日午後、三ツ星精機第二工場でプレス機を操作していた作業員・沢渡(29)の右手が、金型に挟まれた。悲鳴を聞いた同僚が非常停止ボタンを押し、救急搬送された沢渡は、全治4か月の重傷(複数指の骨折及び神経損傷)と診断された。
労働基準監督署及び警察が合同で実況見分を行った。焦点は、プレス機に取り付けられていた光電センサー式の安全カバー連動装置(インターロック)が、なぜ作動しなかったかだった。
設備管理責任者として月次点検を担当していたのは、係長の蒲生健一だった。点検記録簿の直近の記載には押印はあったが、詳細な点検項目の一部にチェックの記載漏れがあった。