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事件
発端:見過ごせなかった記録
梅坂食品の品質保証担当だった榊原美紗は、ある日の検査業務の中で、一部の原材料について、期限表示が後から書き換えられたとみられる記録に気づいた。書き換えの跡は複数のロットに及んでいた。
榊原は社内の相談窓口にこれを報告したが、対応した上司からは「余計なことをするな」とだけ言われ、それ以上の調査が行われた形跡はなかった。榊原はその後まもなく、会社を退職した。
退職から数か月後、榊原は自身のブログに、会社名を明記し、対象品目・日付・記録の食い違いを具体的に記した記事を投稿した。「消費者は知っておくべきだ」という一文で、記事は締めくくられていた。